専門スタッフによるチーム医療
HIV(エイズ)感染症の治療は様々な困難が待ち受けています。
そこで、医師や看護師、薬剤師、カウンセラーなど専門知識を持ったサポーターがそれぞれ連携し合ってチームで治療を進める”チーム医療”が大切になってきます。
HIV(エイズ)感染者が抱える悩みは皆それぞれ違う訳ですし、仮に同じ人であっても状況によって悩みは都度変わってくるものです。
- HIV感染の告知を受けた直後
- HIV治療を開始した直後
この2つでは当然悩みは違ってきます。
エイズ(HIV)感染者にとって、それぞれの悩みに合った解決案を提示してくれなければ、HIV(エイズ)治療を安心して継続していくことはできません。
このような様々な悩みを解決してくれるのがチーム医療なのです。
それぞれの専門スタッフに相談することが出来る
現在のHIV(エイズ)治療現場では、こうした治療に伴う多くの悩みを解決するため、様々な職種のスタッフが連携しながらサポートを提供してくれる病院も増えてきました。
チーム医療を提供してくれる病院では、
医師や看護師だけではなく、
薬のことなら薬剤師、
福祉制度などの手続きはソーシャルワーカー、
それ以外の相談しにくいこと全般はカウンセラー
といったように、それぞれの専門スタッフを頼りにすることができるのです。
また当然、家族やパートナーの支援があれば更に心強いでしょう。ですが、なかなか支えるほうも精神的、肉体的に大変です。支える側もあまり抱え込まないで済むように相談できるルートを準備しておくとよいでしょう。
あくまでも主役は自分
HIV(エイズ)治療を開始すると、薬の服用だけでなく長期合併症の予防のためにセルフマネジメントを行わなければならないケースも出てきます。
■ セルフマネジメントについてはこちらの記事に詳しくまとめています。
→ セルフマネジメントの重要性
特に、心血管疾患・腎臓疾患・肝臓疾患などの長期合併症を防ぐためには、自己管理(セルフマネジメント)による糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病を未然に防がなければなりません。
過度な飲酒・喫煙を控えたり、軽い適度な運動を行うなど、生活習慣を見直していくのです。
もちろんこれもチーム医療の一環です。自らが主役としてこの”治療チーム”を引っ張っていかなければなりません。
チーム医療では、とにかく患者が安心して治療を続けれらるように配慮してくれます。
周りのサポートに応える意味でも、サポーターとのコミュニケーションを大切にし、感染者本人も頑張ってセルフマネジメントを行っていくように心がけましょう。
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