日和見感染症の発症確率とCD4数
HIVウイルスに感染すると日和見感染症という様々な感染症を発症していきます。
【日和見感染症とは】
日常生活を送る上で普通は感染しないような(感染力の弱い)病原体に感染し様々な疾患を発症していくこと。
この日和見感染症のうち代表的な23の症状を、厚生労働省がエイズ指標疾患として定めており、この症状を発症した時点でエイズ発症と診断されます。
■ エイズ指標疾患についてはこちらのページに記載しています。
→ AIDS(エイズ)発症の定義【AIDS指標疾患】
日和見感染症の早期治療
現在は治療法の進歩により、一度CD4細胞数が減少した状態からでも抗HIV療法を継続すれば、ある程度のCD4数の回復が見込めるようになりました。
CD4数が回復しさえすれば日和見感染症の発症を防げますので、これにより、エイズを発症する人数がかなり減ったと言えるでしょう。
日和見感染症 | 発症確率 |
---|---|
ニューモシスチス肺炎 | 約35% |
食道カンジダ症 | 約15% |
カポジ肉腫 | 約12% |
エイズ消耗症候群 | 約7% |
非結核性抗酸菌症 | 約5% |
肺結核 | 約5% |
クリプトコッカス髄膜炎 | 約4% |
HIV脳症 | 約4% |
サイトメガロウイルス感染症 | 約3% |
トキソプラズマ脳症 | 約3% |
日和見感染症の中では、ニューモシスチス肺炎の発症が最も多く、この肺炎をきっかけにHIV(エイズ)感染が発覚しそのまま入院するケースも多く見られます。
こうなってしまうと、現在こんなにも治療法が進歩しているにも関わらず、治療開始が遅れたために死亡したり後遺症を残してしまいます。
CD4数と日和見感染症の関係
HIVウイルスに感染すると体内の免疫細胞(CD4)数が減少していき、それに伴い色々な日和見感染症を発症していきます。
CD4数の目安 | 予防を開始する日和見感染症 |
---|---|
CD4数 < 200μL | ニューモシスチス肺炎 |
CD4数 < 100μL 且つ トキソプラズマ抗体(+) | トキソプラズマ脳症 |
CD4数 < 50μL | 非結核性抗酸菌症 |
免疫細胞(CD4)が50μLを下回ると日和見感染症を併発しやすくなり、トキソプラズマ脳症や非結核性抗酸菌症などを同時に発症することもあります。
また女性の場合では、ヒトパピローマウイルス(HPA)の影響よる子宮頸癌発症率が高くなりますのでこちらも注意が必要です。
日和見感染症は免疫細胞(CD4)の減少と共に発症することを知り、早期検査・早期治療を心がけましょう。
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