B型肝炎・梅毒・アメーバ症からHIV感染を疑う
現在の日本国内で最も多いHIV(エイズ)感染ルートは、男性同性愛者による男性同士の性行為です。
肛門による性行為(アナルセックス)では、腸の粘膜が非常に薄いため出血を伴うことが多く、血液を媒介とするHIVウイルスに感染しやすくなるためです。
また肛門による性行為(アナルセックス)で流行している性感染症があります。それは、梅毒、B型肝炎、アメーバ症、肛門部の尖圭コンジローマ、性器ヘルペスです。
例えば、男性同性愛者Aさんが梅毒とHIV(エイズ)に感染したとします。
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その男性同性愛者Aさんが、他の女性Bさんと性行為を行い梅毒とHIV(エイズ)を感染させました。
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さらにその女性Bさんを介して、あなたが梅毒とHIV(エイズ)に感染してしまう。
ということも十分に考えられます。
先ほど挙げた6つの性感染症に感染している(または過去に感染したことがある)ならば、一度HIV(エイズ)感染を疑ってみる必要があるでしょう。
B型肝炎と梅毒でHIV感染を疑う
日本ではB型肝炎といえば、”ジェノタイプC”というB型肝炎ウイルス(HBV)が一般的で、このタイプのB型肝炎ウイルスは、成人が感染してもすぐに抗体が作られ自然と症状が治まります。
しかし近年では、感染すると慢性化しやすい”ジェノタイプA”のB型肝炎ウイルス(HBV)が男性同性愛者の中で蔓延してきました。
また、B型肝炎と共に梅毒も男性同性愛者間でかなり流行している性感染症です。
もしもB型肝炎や梅毒に感染したのなら、同時にHIV(エイズ)にも感染している可能性が高くなります。必ずHIV(エイズ)検査も同時に受けるようにして下さい。
ちなみに、梅毒はトレポネーマという菌が粘膜や傷口から侵入することにより感染し、ペニシリンが治療薬として利用されるようになるまでは不治の病として恐れられていた性感染症です。
現在は早期治療することで完治させることが可能ですが、初期の症状(第1期症状:約3週間後)としては痛みのない”しこり”やリンパの腫れしかないため、この段階ではなかなか気付きません。
その後3ヶ月くらい経過すると第2期症状として、薄い赤色の円形のあざや、赤茶色のブツブツしたものが出来ます。この段階で梅毒に気が付くことが出来なければその後無症候状態へ突入してしまいますので、梅毒が知らない内にそのままどんどん進行していきます。
このように梅毒は気付きにくく死に至るという点で、HIV感染症と共通する部分が多い性感染症です。梅毒も早期治療が大切ですので、第1期症状もしくは第2期症状で早めに気付き治療を開始するよう心がけましょう。
アメーバ症でHIV感染を疑う
赤痢アメーバ原虫の感染により大腸炎や肝膿瘍(かんのうよう)を起こす赤痢アメーバ症ですが、この赤痢アメーバ原虫は便の中に存在し、衛生状態がよくない地域を中心に感染が広がっています。
このように通常は便と共に赤痢アメーバ原虫が排出され感染が広がる感染症なのですが、肛門による性行為(アナルセックス)では排出を待たず腸内で直接感染してしまいますし、肛門を舐める行為(リミング)だけでも口から感染します。
ですので赤痢アメーバ症に関しては、肛門を舐める行為(リミング)での感染があるため同性間だけでなく異性間でも十分に感染する可能性はあります。
従って、赤痢アメーバ症は感染したからといって必ずしも男性同性愛者による男性同士の性行為を経たわけではありませんので、HIV(エイズ)に感染している確率が高いとは限りません。
しかし、男性同性愛者の中で流行している感染症であることは事実ですので、赤痢アメーバ症に感染したら念のためHIV(エイズ)感染を疑って検査をするに越したことはありません。
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