HIVウイルスの薬剤耐性
HIVウイルスは治療を途中で中断してしまったり、不規則に薬を服用したりしてしまうと
薬が効かなくなってしまいます。
薬が効かなくなることを薬剤耐性(やくざいたいせい)といい、またそのウイルスを耐性ウイルスといいます。
HIVウイルスが薬剤耐性を持ってしまうと、せっかく進みかけていた治療も逆戻り。元に戻ってしまいます。
いやそれどころか薬で進行を抑えることができなくなり、どんどん悪化していくことでしょう。
もしもHIVウイルスが薬剤耐性を持ってしまったならば、別の薬に変更するしかありません。
HIVウイルスの変異
HIVウイルスは増殖のスピードが極めて速く、1日で10億~100億個もの新しいウイルスが作られます。
増殖スピードが速いウイルスは、ウイルスを増殖する際に変異を起こしやすいという特徴を持っており、この増殖時の変異で薬に対する耐性を持ってしまうのです。
ウイルスの増殖を薬でしっかりと抑えていれば、増殖数自体が減るためウイルスが変異する確率も格段に低くなりますが、飲み忘れや少ない容量での内服など中途半端な薬の服用をしてしまうと増殖数が増え、耐性ウイルスが発生する確率が高くなります。
抗HIV療法では特に、決められた服用方法を守ることが最も重要になります。
生涯服用し続けることになりますので服用リズムを築き、飲み忘れのないようにカレンダーやスマホで管理するなど自分なりのや工夫を凝らしましょう。
交叉耐性(こうさたいせい)と耐性検査
HIV治療薬は数十種類あり、現在も新しい薬が開発されつづけています。
薬の種類が多くなってきているので、多少HIVウイルスが薬剤耐性を持ってしまってもすぐ違う薬に変更すればよいと思うかもしれません。
しかし実際はそうではありません。
HIV治療薬は、作用が同じものをまとめるといくつかのグループに分けることができます。(NRTIやNNRTI、PIなど)
同じグループの治療薬は基本的な構造が似ているため、グループ内の1つの薬が耐性を持ってしまうと別の薬も効かなくなってしまいます。(このことを交叉耐性といいます。)
そう考えると何度も薬を変更するわけにはいきません。
また、順調にウイルス量を抑えられていたのに急にウイルス量が増えてくる場合があります。
このような場合は薬剤耐性ウイルスが出現した可能性を疑い耐性検査を実施します。
例え薬剤耐性ウイルスを疑った場合もすぐにその薬を変更するのではなく、まずは耐性検査をしてから判断するようにしてください。
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