皮膚疾患と口腔内疾患からHIV感染を疑う
HIV(エイズ)は身体の免疫力を低下させる病気です。
HIVウイルスに感染し、治療をせずそのまま生活していると、身体の免疫力が低下し色々な病気を発症していきます。
この免疫力が低下してきたときに発症する病気(疾患)を知っていれば、この時期でHIV(エイズ)感染を疑うことが可能になります。
免疫力が低下してきたときに現れる症状と疾患で代表的なものは以下です。
口腔内カンジダ と 帯状疱疹(たいじょうほうしん)
口腔内カンジダと帯状疱疹は軽度の免疫低下でも症状が現れやすい疾患ですので、HIV(エイズ)に感染した場合は、これらの症状が初めに現れることになります。
しかし、この2つの疾患はいずれも性行為とは関係なく普段の生活の中でも症状が現れることもありますので、発症したからといって必ずしもHIV(エイズ)に感染しているとは限りません。
HIV感染を疑うべき皮膚疾患
まずは皮膚疾患から説明していきます。
HIV(エイズ)感染で免疫が低下し発症しやすくなる皮膚疾患は”帯状疱疹”です。
【帯状疱疹】
帯状疱疹は水疱瘡(みずぼうそう)の原因ウイルスである”水痘ウイルス”が免疫力の低下で異常増殖する症状。
繰り返しての発症や複数の場所に同時に発症するような場合、また、なかなか完治しないような場合は免疫がかなり落ちてきている証拠です。
この帯状疱疹はHIVウイルスが原因で発症する疾患ですが、HIVウイルスが原因でなくてもストレスや寝不足が続くと発症することもあります。
その他にも注意すべき皮膚疾患として、伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)、掻痒性丘疹(そうようせいきゅうしん)などがあり、いずれも免疫力の低下によって発症する疾患となります。
HIV感染を疑うべき口腔内疾患
次に口腔内疾患を説明します。
こちらも、HIV(エイズ)感染により免疫が低下すると発症しやすくなる疾患があります。それは”口腔内カンジダ”です。
【口腔内カンジダ】
口腔内に存在するカンジダ菌という真菌が免疫力の低下で異常増殖する症状。舌や口腔内に白いカビのようなものが発生する。
口腔内カンジダも帯状疱疹同様、ストレスや寝不足などが原因で発症することがありますので、必ずしもHIV(エイズ)に感染しているというものではありません。
他に注意すべき口腔内疾患として、口腔内病変や口腔内ヘルペス、カポジ肉腫などもあります。
カポジ肉腫も比較的早く症状が現れる日和見感染症ですので、このサインは絶対見逃さないようにしましょう。
HIV感染を疑うべき性感染症
上記以外に、梅毒や性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどの性感染症が見られるのであれば注意が必要となります。
梅毒は男性同性愛者のアナルセックスにより蔓延していますので、梅毒に感染しているのであれば高確率でHIV(エイズ)感染が疑われます。
■ 梅毒とHIV感染の関係はこちらで説明しています。
→ B型肝炎・梅毒・アメーバ症からHIV感染を疑う
性器ヘルペスは、過去に感染したことがあれば体内にウイルスが潜伏しており、免疫力の低下で発症しますが、アナルセックスを行っていれば肛門周辺にも発症します。
尖圭コンジローマもまた、アナルセックスを行っていれば性器ヘルペス同様肛門周辺に発症することが多くなります。
※ これら梅毒の感染や性器ヘルペス、尖圭コンジローマの症状は、男性同士の性行為があるかどうかを見分ける指標としてもよく使われます。
今回紹介した疾患や性感染症がもしも身体に現れ、風俗やナンパなど、過去に気になる性行為があるのであればHIV検査を行っておきましょう。
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