セルフマネジメントの重要性
抗HIV薬は飲んですぐ効果が現れるわけでもなく、飲まなくてもすぐに症状が現れるわけでもありません。
そのため、服薬を続けていくためには患者本人の強い意志と努力が必要不可欠となってきます。
長期合併症の発症を防ぐために
”増加している長期合併症”でも説明しましたが、抗HIV療法を続けていく上では心血管疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、神経認知障害、骨関連疾患、悪性腫瘍などの長期合併症が問題になってきます。
これらの疾患はHIV(エイズ)感染がなくても加齢とともに発症する可能性が高くなりますが、HIV(エイズ)感染があると、より早く発症してくることが解っています。
長期合併症の発症を防ぐためには、抗HIV薬の服薬だけでなく、生活習慣の改善が必要なのです。
特に、脂質異常症、糖尿病、高血圧などの危険因子があるのであれば尚更です。危険因子をうまくコントロールし、それ以上悪化させないようにする(もしくは他の合併症の発症を防ぐこと)を考えなくてはなりません。
予防のための薬の服薬ももちろん効果はありますが、根本的な解決にはなっていません。やはり、食事療法や運動療法、禁煙、禁酒などを行い、生活習慣を変えることが重要となります。
セルフマネジメント
HIV(エイズ)の治療は、抗HIV薬の服薬を毎日欠かさず続けなければならず本当に大変です。
自己管理(セルフマネジメント)を欠かしていては治療は続きません。
更にこれに加え、食事療法や運動療法などといった生活習慣の改善を行っていくのは、精神面でも疲れてしまいがちですので医師やカウンセラー、家族などともうまく連携していくことが大切になってきます。
精神的、社会的に不安定な状態では、抗HIV療法も生活習慣の改善も上手くいくはずがありません。
医師や看護師とのアドヒアランスを見直したり、カウンセラーやNGO/NPOといった団体の支援を受けるのも一つの方法となります。
NGOとNPO
治療の進歩によってHIV(エイズ)の死亡率は下がってきたものの、その一方でHIVウイルスを体内から排除する完全な治療法はまだ見つかっていません。
すなわちこれは、長期に渡る治療が必要となったことを意味しており、長期治療に際して様々な不安や悩みが生じてきているのも現実です。
こういった患者の悩みを、より患者に近い立場で相談に乗ってくれる非営利団体(NGO/NPO)や、患者同士の情報交換も増えてきました。
【NGOとNPOの違い】
NGO:Non Governmental Organization(非政府組織)
NPO:Non Profit Organization(非営利組織)
NGOは政府組織でないというだけの意味しかない一方、NPOはボランティアでの活動を意味しているため、現在多くの団体がNGOではなくNPOと名乗るようになってきました。
また、外国人へのサポートを行っている団体もあったりと、サポート内容は団体によって様々です。
その団体がどのような目的でどのような活動をしているのかなどといった内容は、ホームページやメール、電話などで確認してみるとよいでしょう。
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