最近話題の郵送不要HIV検査キットの信頼性は?
最近諸外国では郵送不要タイプのHIV検査キットが話題を集めています。
”郵送不要”とは”返送不要”とうことです。要するに検体を返送する必要なく自分で検査を行えるのが特徴です。
また、郵送不要タイプのHIV検査キットがどのようなものかというと、送られてきたHIV検査キットに付属しているランセット(血液採取器具)を使い、自分で採血し血液をHIV検査キットに垂らすだけというもの。
イメージとしては、妊娠検査キットに近いでしょうか。
尿を掛けると色が変わるといった類です。
この郵送不要HIV検査キットも、血液を掛けると検査キットに反応が現れますので、その反応を見て自分で感染を判断することができるという仕組みです。
たとえば、dealee.comで販売されているHIV検査キットのアイケア(iCARE)ですが、これは国内でも購入することが可能です。
郵送不要だから簡単そうだけど…
ところが、一見便利そうなこの郵送不要タイプのHIV検査キットですが少々注意が必要です。
現在日本で承認されているHIV検査キットは、国が認可した検査機関が検査判定を行う郵送タイプのHIV検査キットのみで、これにはきちんとした理由があります。
採血量が十分でない場合
採血量が十分でなければ正確な判断ができません。
郵送タイプのHIV検査キットであれば信頼できる検査機関がきちんと検査を実施しますので、もし仮に血液量が足りないようであれば再度採血するように促してくれます。
しかし、郵送不要HIV検査キットではそのようなことはありません。
血液量が足りずに誤判断となってしまう可能性があります。
粗悪品が混じっている可能性がある
HIV相談マップの米国ではHIV自己検査キットが薬局で販売されるそうですが、日本国内でも使用できるのでしょうか?にも記載されていますが、これらの郵送不要HIV検査キットには偽造品や粗悪品が混入していることがあります。
郵送不要HIV検査キットの判定機能に不具合があるなど、製品自体の信頼性が100%保証できない以上、検査結果も100%信頼できるものとは言えません。
検査キットが本当に正確な検査結果を返してくれたのかという疑問が残ります。
特にHIV(エイズ)という感染症に関しては、一刻でも早い治療開始が延命に大きく関わってきます。
たとえ郵送不要HIV検査キットによる誤判断があったとしても誰も責任は取ってくれません。あくまでも医療用ではなく一般用として販売されているだけのものですから。
あなたの命を守るため、信頼性のある検査を実施することを強くおすすめします。
郵送タイプHIV検査キットの信頼性はホントに大丈夫なの?
冒頭でもお話した通り、日本国内で承認されている”郵送タイプのHIV検査キット”では、検査機関が責任を持って検査・判定を行いますので陽性反応の見逃しは決してありません。
従って”郵送タイプHIV検査キット”で陰性が出れば、その結果は100%信頼できるということになります。
ただし、検査時期が早すぎると陽性反応が出ないことがありますのでそこは十分注意してください。
検査時期に関しては検査キットに限ったことではなく、HIV検査を行う際は必ず知っておくべき事項となります。
検査時期は重要です。こちらの記事にまとめてありますのでよく理解しておきましょう。
■ 参考記事
→ 検査時期により信頼性・精度が異なる
信頼性で比較する「HIV検査キット」おすすめランキング
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