高齢者の感染と治療
抗HIV療法の進歩によりHIV(エイズ)感染者の死亡率が低くなり、これに伴いHIV(エイズ)感染者の高齢化が進んできました。
また感染者が高齢化するだけでなく、高齢者がHIV(エイズ)に感染する事例も多いというのが現状です。
実は、新規HIV感染者の約6%~15%は60歳以上の高齢者が占めています。
しかも60歳以上の高齢者の場合、エイズを発症してから感染に気付き治療開始が遅れてしまうといったケースが多いのです。
正しい性教育を受けていない高齢者は、本当のHIV(エイズ)の恐ろしさを知らないというのが実情でしょう。
HIV(エイズ)に対する考えが甘い方がかなり多いようです。
加齢はHIV(エイズ)の進行を早めます。
高齢者の場合、どうしても体力・回復力が衰えてきているため、HIV(エイズ)治療も若い方に比べると思うような結果が得られにくい傾向にあります。
特に高齢者はエイズを発症してからの治療ではなく、エイズ発症前から抗HIV療法を開始するべきなのです。
高齢者の治療と予防
高齢になると免疫が回復しづらいというだけではなく、以下のような長期合併症の発症リスクが高まります。
【 長期合併症 】
- 心血管疾患
- 慢性腎臓病
- 神経認知障害
- 骨関連疾患
- 悪性腫瘍
■ 長期合併症について詳しくはこちらをご覧ください。
→ 増加している長期合併症
既に日和見感染症を発症している場合は、その治療薬による副作用のリスクも出てきますし、糖尿病や高血圧、心血管疾患などの長期合併症も併発してくる可能性も極めて高くなり、治療が一層難しくなってしまいます。
また抗HIV薬は薬剤耐性を起こしやすい性質があるため、服薬は正確に続けていかないといけません。
高齢者は、HIV(エイズ)や服薬についての意識が低い場合が多く、抗HIV療法開始当初はしっかり服薬していても次第に不規則になってしまうことが多くあります。
若い人以上に、服薬した回数やタイミングもしっかりと管理しておかなければなりません。
さらに高齢化が進むと、一人暮らしの高齢者が多くなり、遠くの病院まで通院するのも大変になってきてしまいます。
この場合は、在宅医療やケアサービスなどの利用も考える必要があるかもしれません。
そして、病気の性質から、家族にHIV(エイズ)感染した事実を伝えられないまま治療を行っている場合もあります。
家族に相談できないような場合は、医師や看護師と二人三脚での連携(アドヒアランス)を特に重要視し、長期治療を持続させていくことが必要不可欠となってきます。
高齢者の感染予防
高齢者だってセックスはします。
突起の問題や閉経後だからと言って、安易なコンドームを外したセックスは避けるべきです。
風俗や若い子とのセックスは特に気を付けなければなりません。自分の身を守るためにコンドームの着用だけは必ず守っておきましょう。
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