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HIVウイルスの感染経路と感染力、危険度(確率)

HIVウイルスの感染経路

色々な感染経路

ウイルスに感染するということは体内へウイルスが侵入するということです。それは単に口から入るという訳ではありません。粘膜や傷口からも侵入してきます。

人間の体のほとんどは皮膚というバリアで覆われていますが、粘膜にはそのバリア機能を果たすものがありません。粘膜は非常にデリケートで付着したウイルスもそのまま体内へ取り込んでしまいます。

HIVウイルスが感染するためには、いくつか条件が揃う必要があります。その条件とは血液、精液(膣液)が粘膜や傷口に付着することです。

このようなことが起こりうる行為として一番有名なのは、性行為(SEX)です。HIV(エイズ)は性感染症の一つとしてもっとも知名度が高く恐れられています。

しかし、HIVの感染経路は実は性行為だけではありません。性行為を含め、感染経路となるものは以下のようなものがあります。

  1. 性行為による感染
  2. 母子感染
  3. 注射の回し打ちなど血液による感染

実はHIVウイルスは生命力が非常に弱く、感染力もあまりありません。HIVウイルスが生きていけるのは血液や精液(膣液)の中だけなのです。

感染経路として最も多いのは性行為による感染です。一口に性行為と言っても様々な行為があります。

キスやフェラチオ、クンニリングス、本番行為(SEX)、はたまたアナルセックスや手での行為などです。

行為毎に危険度も含め、詳細を以下にまとめます。

性行為感染危険度(確率)・説明
キス感染危険度:低

唾液にもHIVウイルスは存在しますが、ごく少量しか含まれません。したがって、キスで感染するということはほとんどありません。しかし、口内に傷があり、出血を伴ったキスの場合は感染率は上がります。
手での行為感染危険度:低

皮膚がバリア機能として働くため、手でHIVウイルスを含んだ精液や膣液、血液を触っただけでは感染しません。ただ、手に付いた精液・膣液・血液が傷口や粘膜に付着することによって感染する可能性はあります。しかし、HIVウイルスの生命力は非常に弱く、このような間接的な感染はほとんど事例がありません。
フェラチオ男性のペニスを口に咥(くわ)える行為
[咥える側] 感染危険度:低

口内の粘膜と精液に含まれるHIVウイルスが交わることで感染する確率は出てきます。射精をしなくともカウパー氏腺分泌液(先走り液)にも多少なりともHIVウイルスを含みますのでこの状態でも可能性はあります。精液を口に含んだり飲み込んだりする行為があれば、多くの精液が粘膜に付くことから感染確率は上がりますし、ペニスに傷が付いていて出血が見られる場合は、血液による感染の可能性が出てくるので更に確率は上がります。
[咥えられる側] 感染危険度:低

咥えられる側のほうが感染確率は低いとされます。しかし、ペニスを咥える人の口内に傷があり出血している場合は、血液が尿道に入り込む恐れがありますので感染確率は上がります。
クンニリングス女性のヴァギナを舌で舐めたり口で吸ったりする行為
[舐める側] 感染危険度:低中

ヴァギナから溢れる膣分泌液中にHIVウイルスがいますので、膣分泌液が口内の粘膜と触れ合うことで感染する確率が出てきます。特に生理中(や生理前後)は出血を伴い、血液から感染する可能性もありますので危険です。
[舐められる側] 感染危険度:低

舐められる女性側のほうが感染確率は低いとされます。しかし、ヴァギナを舐める人の口内に傷があり出血している場合は、血液が膣内の粘膜に触れますので感染確率は上がります。
リミングアナル(肛門)を舌で舐めたり口で吸ったりする行為
[舐める側] 感染危険度:低

痔や傷などにようる出血が見られなければ、アナルを舐めたことによるHIV感染はありません。しかし実際は、HIVよりも他の性感染症(肝炎ウイルスや赤痢アメーバ虫)へ感染する確立が非常に高い危険な行為であることを知っておきましょう。アナルは排泄する場所であるため、雑菌の巣窟(そうくつ)なのです。
[舐められる側] 感染危険度:低

舐める側の舌や口内に傷があり出血を伴わない限りは、感染する確立は非常に低いです。よほど、出血した舌でアナルの内部深くまで舌を突っ込まない限りは大丈夫でしょう。(そんなに舌は伸びませんが・・)
セックス(SEX)女性のヴァギナに男性のペニスを挿入する行為
[挿入される側] 感染危険度:中高

ヴァギナの粘膜とペニスから出る精子が触れ合うため、感染する確率は高い。膣内は粘膜だらけであり、挿入される女性の方が感染するリスクは大きい。カウパー氏腺分泌液(先走り液)にもHIVウイルスは存在するので、コンドームは最初の挿入前から装着することが大切。
[挿入する側] 感染危険度:中高

膣分泌液内に存在するHIVウイルスがペニスの尿道や粘膜に付着することで感染します。生理時は出血を伴いますので、更に血液による感染の可能性も出てきます。HIVウイルスが大勢待ち受ける膣内にノーガード(コンドームなし)で立ち入るのは自殺行為に値します。
アナルセックスアナル(肛門)にペニスを挿入する行為
[挿入される側] 感染危険度:高

アナルの粘膜は薄く傷つきやすいため、非常に出血しやすい。アナル内で射精した場合、腸の粘膜からHIVウイルスを取り込む可能性が非常に高くなります。高熱時の座薬も直腸からの吸収させるように腸からの吸収率は高いです。
[挿入する側] 感染危険度:中高

アナルの粘膜は薄く傷つきやすいため、非常に出血しやすい。HIVウイルスを含んだ血液がペニスの粘膜へ付着することにより感染します。精液・膣液よりも血液を介するほうが更に感染率が高くなります。

母と子

母親がHIVウイルスに感染している状態で、生まれてくる赤ちゃんに何も対策を施さなければ、ほぼ100%の確率で赤ちゃんにも感染します。胎児の状態でも感染しますし、血液が原料である母乳にもHIVウイルスは含まれます。

しかし現在では、母親(父親)がHIVに感染していたとしても、生まれてくる赤ちゃんにHIVを感染させることなく出産することも可能になってきました

母親が感染している場合は、父親の精子を子宮内に注入する人工授精を利用します。妊娠後は抗HIV薬をしっかりと投与し、帝王切開により出産を行います。

父親が感染している場合は、HIVを取り除いた精子のみを慎重に取り出し体外受精させます。

大事なことは、HIVウイルスの感染を早期に発見することです。早期発見によりパートナーや子供への感染を防ぐことが出来るのです。

日頃からそのような意識を持つことが重要ですが、妊娠中に行う血液検査でもHIV検査を行いますので、必ず産婦人科は受診するようにしてください。

注射イメージ

HIVウイルスは血液を媒介とすることでも感染します。

現在、注射や針の回し打ちは医療機関では決して有り得ないことですが、麻薬や覚せい剤の利用が目的で使いまわすことは避けましょう。


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